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【徹底比較】マンションvs戸建て、資産価値が高いのはどっち?

2025年6月1日
不動産情報

不動産選びのプロが解説!

「資産価値の落ちにくい家を買いたい」

住宅購入を検討する際、こんな風に考える方は多いのではないでしょうか。この記事では、「マンション」と「戸建て」それぞれの資産価値について、不動産のプロの視点でわかりやすく解説します。

 

■マンションの資産価値の特徴

・資産価値が落ちにくいエリアがある

駅地下、利便性の高い立地にあるマンションは資産価値が安定しやすいです。特に都心部や政令指定都市では需要が根強く、築年数が経っても一定の価格を保ちやすい傾向があります。

 

・建物自体の価値はさがりにくい。

マンションの資産価値の特徴の一つとして、建物の価値が比較的下がりにくい点があります。これは、鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションにおける法定耐用年数が47年と定められており、減価償却期間もそれに準じて長いためです。つまり、マンションは木造住宅と比べて長期にわたって資産価値が残りやすく、市場においても築年数がある程度経過していても一定の評価を受けやすいという特徴があります。

 

・管理状況が重要

資産管理を左右する大きなポイントは「管理状態」。修繕積立金が適切に運用され、共用部のメンテナンスが行き届いている物件ほど、資産価値が維持されやすくなります。

 

■戸建ての資産価値の特徴

・建物の価値は下がりやすい

一般的に戸建て住宅は、建物部分の資産価値が急速に下がる傾向があります。築約30年で建物価値はほぼゼロとみなされるケースも多いです(税制上)。

 

・土地の価値がカギ

戸建ての資産価値は「土地の価値」次第。エリアの地価が高く、今後も需要が見込める場所であれば、資産価値を維持・上昇させることも可能です。

 

・建替え・リノベの自由度が高い

建物が古くなっても建て替えが可能なため、長期的に土地を活かすという意味では有利。相続・売却の選択肢も広がります。

 

■まとめ

項目

マンション

戸建て

建物の価値

経年で低下しにくい

経年で急速に低下

土地の価値

所有している共有持分

敷地全体を所有

管理の影響

管理組合に依存

自己責任で維持・管理

資産価値の安定性

都市部・駅近は安定しやすい

土地の立地により変動

売却時の流通性

比較的流通しやすい

エリアにより流通性にばらつきがある

 

■最後に

マンションでも戸建てでも、「どこにあるか」が資産価値に大きな影響を与えます。将来的に売却や相続を視野にいれているなら、立地・周辺環境・維持のしやすさなど、総合的な判断が重要です。

 

次回は、「設備の充実」について解説していきたいと思います。

宅地建物取引士 渋谷 義章

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