マンションか戸建てどっちが正解?
マンションか戸建てどっちが正解?
マイホームの購入を検討する際、マンションにするか戸建てにするかは、多くの人が迷いがちなポイントです。それぞれのメリット・デメリットを知れば、自分や家族に向いた家を選びやすくなるでしょう。
コストで比較
マンションはランニングコストが高い。
コストを維持費で比較した場合は、戸建てよりマンションの方が高くなります。マンションの場合のみに発生する費用が多いためです。
マンションと戸建ての両方で発生するランニングコストには、固定資産税や火災保険料などが挙げられます。固定資産税にはさほど差は出ませんが、火災保険料は戸建ての方が高いです。
一方マンションでは、管理費・修繕積立金・駐車場代などが別途発生します。管理や修繕積立金は、マンションを維持・修繕するために毎月支払う費用です。
これらの維持費が発生するため、マンションの維持費は戸建てに比べ、年間で十数万円高くなるでしょう。
戸建ては自分で維持管理が必要
マンションを購入した場合、管理組合が居住者から管理費や修繕積立金を毎月徴収するのが一般的です。
建物のメンテナンスは、これらの費用から賄われます。
戸建ての場合も、建物の定期的なメンテナンスが必要です。外壁・屋根・設備・床下などに対し、塗装・交換・ リフォームなどのメンテナンスを実施する必要があります。
しかし、マンションとは異なり、戸建ての場合は自分で維持管理を積み立てておかなければなりません。
どこをどのように維持・管理するかも、自分で考える必要があります。長期的な視点できちんと計画を立てることが重要です。
マンションと戸建ては、どちらの方が資産価値が高いのでしょうか。住み替えを考えた場合の流動性も考えましょう。
戸建ての建物の価値は20年程度で消滅
マンションと戸建てを資産価値で比較すると、マンションの方が価値は高くなります。将来的な売却を視野に入れる場合は、資産価値が多く残りやすいマンションが有利です。
戸建てを取得する際は。建物と土地を購入することになります。土地の価値は時間がたっても基本的に下がりませんが、建物の価値は新築時から約20年で償却します。
一方マンションの場合は、新築時から20年経過しても価値を半分以上残せるのが一般的です。
住みやすさで比較
設備はマンションが充実
マンションと戸建てを住みやすさで比較する場合、大きなポイントの1つとなるのが設備の充実度です。
一般的にはマンションの方が充実しています。
住戸内の設備で人気なのが、床暖房、複層ガラス、食器洗い乾燥機、浴室換気乾燥機・ディスポーザー(シンクの排水口の下に設置され、生ゴミを流すとそのまま粉塵するシステムのこと)です。共用部に便利な設備が備えられているケースもあります。
マンションの方が騒音トラブルが多い
マンションは上下左右に部屋が隣接しているため、騒音トラブルが多くなりがちです。古いマンションの場合は、生活音が下階や隣の住戸へ響きやすいでしょう。
騒音トラブルが気になるなら、戸建ての方が有利です。足音による下階への迷惑を心配する必要がなく、早朝や夜中でも音を気にせず洗濯機や掃除機を使えます。
ただし、近年のマンションは壁や床の遮音性が高いため、気を付けて生活すれば騒音トラブルを心配する必要はそれほどないでしょう。
戸建ては自由度が高く増改築もしやすい
住みやすさで比較した場合、戸建てには自由度が高いというメリットがあります。間取りが決まっているマンションとは異なり、戸建ては間取り・デザイン・素材・設備などを自分で決めることが可能です。 住み始めた後の増改築も可能です。子供部屋を増やしたり、老後に備えてバリアフリー化したりと、ライフスタイルの変化に応じたリフォームが可能です。
土地を自由に使える点も、戸建てのメリットといえるでしょう。敷地内に庭や駐車場を作りたい場合、広さやタイミングを自分で決められます。
防犯性能が高いのがマンション
マンションと戸建てを比較した場合、マンションの方が防犯性能は圧倒的に高くなります。近年のマンションは、オートロックや防犯カメラを導入しているのが一般的です。管理人の存在も防犯に役立ちます。高層階の部屋なら、窓から侵入される心配もありません。
マンションと戸建てには、それぞれに多くのメリットやデメリットがあります。コスト・資産価値・住みやすさ・防犯面で比較すれば、両者の違いを把握しやすくなります。
マンションと戸建てのどちらかにするか決める際は、優先順位を決めることが重要です。ライフプランや資金計画も考慮し、自分や家族に会ったマイホームを購入しましょう。
不動産の売買取引(売却・購入)は専門性が高く、何から始めれば良いのか検討が 付かないことが多いと思います。 売却については現状ではいくらで売れて、どの位の期間で売れるのか。また、売却の仕方や税制面や、その他諸経費についても難しい内容がございます。 購入に関しては物件の構造・仕様・住宅ローン等の内容が複雑です。 上記を理解しているか、そうでないかで、損したり得したりする場合があります。 私は約30年間新築分譲マンション、売買仲介(実需用、収益用)の売買等幅広い分野で多くの取引に携わってきました。 今まで培ってきた経験と知識を生かして、売却や購入する際のメリット・デメリットを少しでもご理解頂き、皆様のお役に立てるように尽力させて頂きます。