用途地域とは?13種類をわかりやすく解説
2026年8月10日
用途地域とは、「その地域にどのような建物を建てられるか」を決めるルールです。
住みやすい街づくりのために、地域ごとに建てられる建物の種類や規模が定められています。
例えば、静かな住宅街の隣に大きな工場や繁華街ができてしまうと、騒音や交通量が増え、生活環境が大きく変わってしまう可能性があります。
そのため、住宅中心のエリアや商業施設が集まるエリアなど、それぞれの地域に合った街づくりができるよう「用途地域」が定められています。
用途地域は全部で13種類あり、それぞれ建てられる建物や街の特徴が異なります。住まい選びでは、物件だけでなく周辺環境も大切なポイントとなるため、用途地域を知っておくことで、その街の特徴や将来の街並みをイメージしやすくなります。
この記事では、13種類の用途地域について詳しく解説します。
住居系・商業系・工場系の3つの用途地域について

まず用途地域の種類について、住居系・商業系・工業系と大きく分けると3つに分類されます。
- 住居系
静かな住宅街から、マンションが多く建ち並ぶエリアまで、住むことを目的とした街づくりが行われています。
住宅のほか、コンビニや小規模な店舗、学校や病院など、生活に必要な施設は建てられますが、大きな工場や風俗営業などは制限されています。
- 商業系
商業系は、お店やオフィスなどが集まる利便性の高い地域です。
駅前や繁華街などに指定されることが多く、商業施設、オフィスビルなど、さまざまな建物が建てられます。
- 工業系
主に工場を建てられる地域です。
企業の生産活動を支えるためのエリアですが、種類によっては住宅を建てられる地域もあります。
用途地域は全部で13種類

用途地域は次の13種類に分けられています。
住居系
| 用途地域 | 説明 |
|---|---|
| 第一種低層住居専用地域 | 戸建てや低層マンションが中心の、静かな住宅街 |
| 第二種低層住居専用地域 | 閑静な住宅街ですが、小規模な店舗も建てられるため生活しやすい地域 |
| 第一種中高層住居専用地域 | マンションが多く、学校や病院、スーパーなどもある暮らしやすい住宅地 |
| 第二種中高層住居専用地域 | マンションに加え、中規模の店舗もあり、利便性が高い住宅地 |
| 第一種住居地域 | 住宅を中心に、店舗やオフィスも建てられる利便性の高い地域 |
| 第二種住居地域 | 商業施設や娯楽施設も建てられる、比較的にぎやかな住宅地 |
| 準住居地域 | 幹線道路沿いに多く、自動車関連施設や店舗が集まる利便性の高い地域 |
| 田園住居地域 | 田畑と住宅が共存する、自然豊かで落ち着いた住宅地 |
商業系
| 用途地域 | 説明 |
|---|---|
| 近隣商業地域 | 日常生活に必要なお店が集まる、地域密着型の商業エリア |
| 商業地域 | 駅前や繁華街など、多くの商業施設やオフィスが集まる地域 |
工業系
| 用途地域 | 説明 |
|---|---|
| 準工業地域 | 住宅や店舗、軽工業が共存する地域 |
| 工業地域 | 工場を中心とした地域ですが、住宅も建てられる |
| 工業専用地域 | 工場の立地を優先した地域で、住宅は建てられない |
まとめ
今回は、用途地域の基本的な考え方と、住居系・商業系・工業系の3つの分類、そして13種類の用途地域についてご紹介しました。
用途地域は、建てられる建物や街の特徴を知るための大切なルールです。
物件だけでなく、周辺環境や将来の街並みをイメージする際にも役立ちます。
用途地域を確認して内容を理解すれば、住んでからの生活が見えやすくなります。
次回からは、それぞれの用途地域について、建てられる建物や特徴、メリット・デメリットを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。




